微生物の培養には、次のようなものがあります。
純粋培養 | 微生物を単独で培養することをいいます。培地である栄養素(エサ)、温度などの環境が整えば、簡単に菌を増やすことができるものです。 |
共棲培養 | 何種類もの微生物を同時に育て培養することをいいます。それぞれの微生物が持つ性質や特徴などにより、反発したり、死滅したりして、とてもむずかしい発酵法なのです。 |
この共棲培養の仕組みは、自然界では、生き物の腸内の環境と同じなんです。
おおよそ100種類・100兆匹の微生物が共存している腸内で、行われていることなんです。
腸内は、大規模な共棲培養の現場なんですよ。
共棲培養の特徴 | 腸内で行われていることと同じなんですが、各微生物が同種類ごとに集まり、勢力争いのため、異なる種類のものを攻撃したりして、互いに拮抗しながら増殖していきます。 そのときに、攻撃する手段として、微生物は、生理分泌液を出します。 微生物が、その勢力争いで使う武器として出す生理分泌液には、各種のアミノ酸、ビタミン類、核酸などが含まれ、その中の成分は、免疫力に直接働きかけ、向上させます。 |
共棲培養 | 何種類もの微生物を同時に育て培養することをいいます。それぞれの微生物が持つ性質や特徴などにより、反発したり、死滅したりして、とてもむずかしい発酵法なのです。 |
腸内環境が、免疫力に関係しているひとつの理由が、以上のことです。
腸内の菌の割合
善玉菌・・・15%
悪玉菌・・・ 5%
日和見菌・・・80%
日頃は、何も影響のない菌。ただし、時に、悪玉菌に変身することがあります。
共棲培養の発酵代謝物にも、腸内と同様に、各種のアミノ酸、核酸、ビタミンなどが、
含まれ、直接吸収され、新陳代謝を活発にし、免疫力を高めてくれるのです。
だいすけは、共棲培養によって作られた核酸、アミノ酸などを食べました。
それを作った共棲培養の経緯についてのはなしです。
菌体について | 12種類の乳酸菌と4種類の酵母菌の合わせて16種類の菌で共棲培養しています。 |
培地(エサ)について | 大豆(豆乳) |
培養の経緯について | 研究者は、 ○ 大谷 光瑞(浄土真宗本願寺派 第22代門主) ○ 正垣 一義(父 角太郎氏は、日本で最初のヨーグルト生産者) ○ その他の研究者ら 大谷光瑞氏は、昭和15年頃までには、中国の大連に「大谷光瑞農芸化学研究所」を設立して、微生物発酵の 研究を行い、終戦を迎える昭和21年頃には、16種類の菌による共棲培養による発酵に成功する。 終戦、帰国後も研究は続けられ、敗戦の混乱を乗り越えて、研究者らにより乳酸菌発酵の研究は、続けられてきました。 そのひとつが、だいすけが食べたものなんです。 |
その1 (大谷氏編) |
大谷氏は、仏教の経典のひとつの涅槃教の中に、微生物の発酵に関連する経文を見つけ、具体的に 「醍醐・だいご」という名で存在し、製造方法もそこに書かれていたのです。 簡単に書けば・・・ 牛より乳を出し、乳より酪を出し、酪より生蘇を出し、生蘇より熟蘇を出し、熟蘇より醍醐を出す。 醍醐は、最上なり、これを服するものは、皆、病気から除かれる。諸薬すべてこの中に入るが如し。 ・・・という一説のことです。 微生物が発酵して作り出す物(醍醐)で、病気が除かれます、という内容です。大谷氏は、乳の代わりに、豆乳を培地に使用しました。 |
その2 (正垣氏編) |
正垣氏は、農学博士で2度にわたり、国会で、微生物の発酵代謝物(核酸、アミノ酸、ビタミン類、 その他)と健康維持に関しての講演をしています。 昭和24年11月 「仏教原理の応用範囲」 と題して講演 昭和25年 2月 「寿命論と有効細菌について」 と題して講演 |
その3 (大谷氏編) |
大谷光瑞氏は、大谷探検隊を組織し、シルクロードなどを探検しています。 そして、その中で微生物の採取も行われました。 「大谷探検隊とその軌跡」を参考にしてください。 龍谷大学 龍谷ミュージアムのホームページから抜き出したものです。 |